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歴代捕手の記録 盗塁阻止もプロ野球の魅力

捕手の魅力的なポイントの1つとして盗塁の阻止が挙げられます。

二盗や三盗を阻止することで、自チームが失点する確率を下げられるだけでなく、投手の精神的な負担を軽減できるというメリットも得られます。

球場

盗塁の阻止が話題になったのは2018年の日本シリーズでした。

ソフトバンク対広島の試合で、ソフトバンクの甲斐選手が広島の選手が試みる盗塁を幾度となく阻止しました。ここで疑問となるのが甲斐選手は本当に高い盗塁阻止率を持っているのかということです。そこで甲斐選手の盗塁阻止率と歴代捕手の盗塁阻止率を比較してみます。

そもそもプロ野球では盗塁阻止率が3割から4割あれば良いと言われています。2018年の甲斐選手の盗塁阻止率は4割4分7厘であるため、プロ野球の中でもトップクラスの盗塁阻止率を持っていることが分かります。

ところが歴代捕手の盗塁阻止率が驚異的な数字でした。最も高い盗塁阻止率を持っていたのが、1993年の古田選手です。その盗塁阻止率は6割4分4厘でした。他にも歴代捕手の中には1シーズンの盗塁阻止率は5割を超えている人が多く、甲斐選手はトップ10入りも果たせないという結果になっています。

しかし、現役選手との比較で言えば、4割を超える盗塁阻止率を持っていたのは甲斐選手だけです。そのため現役選手の中では12球団で最も高い盗塁阻止率を持っているということになります。

甲斐選手が正捕手として活躍しているのは2017年からなので、今後さらに高い盗塁阻止率を出す可能性も考えられます。

歴代の名捕手を超えられる可能性を持っている選手であるため、今後の活躍に注目しながら、プロ野球を楽しむのも良い方法と言えます。